暴落とその対応━日経225インデックで検証。
2000年代からでも、米国株の暴落と言える30%以上の暴落は3回あります。
S&P500指数の暴落率
・2000年3月~2002年10月:-49%【ITバブル崩壊】
・2007年10月~2009年3月:-56%【リーマンショック】
・2020年2月~2020年3月:-34%【コロナショック】
つまり、必ず暴落は来る、ということです。
これへの対応策なくして投資戦略はありません。
具体的に、古くから運用を開始している日経225インデックスファンドでみてみます。
運用開始の2004年からリーマンショックを経て2012年までの8年間です。
そろそろ長期の運用と言えるはず。結果は10%のマイナスリターンです。
投資信託を試みる人にとって、結構つらい8年間だったのではないでしょうか。
長期保有を薦める人は、この事実をどのように説明するのでしょうか。
多くの人が、無意味な日々がまだまだ続くと考えるはず。
では、全期間のチャートを見てみましょう。
全期間で、167%(単純年平均利回り10.6%)
2012年の後、こういう未来が待っていると分かれば気が楽なのですが。
リスクは、
今回のシミュレーションの趣旨は、このリスクを極力少なくして、リターンはそのまま維持することが可能なのか。
いつかが来ると50%もの下げと長い日々を、手をこまねいていることなど、どうやら私にはできそうもありません。
ではどうする。その解が簡単に見つかれば苦労はしないのですが、損失を嫌うならと、こんなシミュレーションをしてみました。
最高値より5%下落で売却、最低値より5%上昇で再購入
簡単な話で、ともかくきな臭くなったらすぐ逃げる戦法です。
デモに用いたのは日経225インデックスファンド
代表的なインデックスであること。(リターンは167%)
2004年からの運用と長期であること(15年9か月 189か月)
結果は、
売買回数 141回(1.3か月に一回取引をしている計算)
最大下落率 9%ほど。(1回のみ)
最終トータル 160%
思った以上に乱高下していて、忙しい取引になっています。
ほとんどの取引が、当然のことながら5%以内の損失で終わっているのは予定通り。
全部はとても載せられる量ではありませんが、2012年の頃にはこんな感じ。
途中からは利益の範囲内で取引ができ、しかも、大きく下落したらどうしようという心配がないのはこの手法の利点と言えます。
最終トータルが、保有のままのときと比較して変わらないのも評価できるはず。
なにか良い方法があるはず、と模索を重ねます。
今回は普通のリターンのファンドでデモを試みましたが、更に高パフォーマンスのファンドなら、リスクを限定的かつ安心運用で、さらなるリターンを求めることができるのではと考えています。
「求めよさらば与えられん」
馬鹿馬鹿しい挑戦でも、いつか実を結ぶと信じて妄想を続けます。