いつもは、基準価格期間別騰落率を調べることにしているのですが、今日は号外としてかねてより気になっていた、
リスクはより小さく、リターンはより大きくはどこまで可能か。
取りあえずの検証結果を記事にしたいと思います。
サンプルに使ったのは、日本株ファンドで新興成長株オープン、Jフロンティアの愛称でそれなりの人気を持っているファンドです。
先ずは、設定来のチャートを見て下さい、
何より、2000年2月 およそ21年間と運用期間が長いこと。
チャートを見て頂ければ、一目瞭然ですが艱難辛苦の歴史です。
昨今の株高を背景にして、ようやく277%のリターン、
このファンドを超短期売買したらどんな結果になるかです。
投資方法は至って簡単、5日平均と25日平均を使い、+がでたら即買い、-が出たら即売るという手法です。完全に流れに従うというもの。
結果です。
肝心のトータルリターン
保有し続けた場合 277%
短期売買法 690%
完全に、圧勝結果です。
売買回数 248回(およそ月一回の売買になります)
シグナルがでたら即売買、日本株ファンドなので翌日約定として価格を集計としました。忙しいときは売った翌日に購入と完全にデイトレード状態でした。
それでは、リスクをより小さくできたのか、です。
最大下落率
2014/2/4 | -8.75% |
2020/1/30 | -7.64% |
2016/2/5 | -7.20% |
2001/4/10 | -6.02% |
2014/3/14 | -5.85% |
100回以上の売却の中で、最大下落率が8%ほど。
リーマンショックをはじめ、21年間の多くの暴落を経験するなかでこの数字は驚異なのでは。長期保有の弱点は、どこまで下がるか分からない恐怖です。
これを、完全に払拭しています。
最大上昇率
2017/10/23 | 21.95% |
2006/2/13 | 27.89% |
2001/6/1 | 27.92% |
2020/7/3 | 27.96% |
2013/5/31 | 75.36% |
逆に、上がる時はそれなりに恩恵にあずかることができたようです。
プラス化時期
投資信託の長期保有では、このファンドに限らす大なり小なり同じ道筋を辿ったことと思われますが、
2000年に運用開始 2014年にようやく黒字化(14年耐えないと)
2001年6月 黒字化
(その後一度もマイナスになっていません、リーマンショックでも)
早々と、黒字化し、その後一度もマイナスに転じることもなく、暴落の際は早めに切り抜けて、最終パフォーマンスは保有継続の2.5倍ほど。
感想いかがですか、
たまたまでしょ、というには21年間の紆余曲折は重みがあります。
暴落はチャンスというほどの胆力は持ち合わせていないことははっきりしました。
リスクは小さく、リターンが大きいならいいかもで、さっそく保有ファンドやこの間売却したばかりの米国IPOや自動運転でも検証してみるつもり。