レバナスに流れに従う投資法を当てはめた20年を検証。
小心者でも大きな損をしないで、大きく資産を殖やすことができるのか。
QQQの日々の動きに2倍の値動きなるようにした疑似レバナスを作成して20年の投資結果を検証してみました。
先ず、その前提としてQQQの20年の長期チャートをみて、概括を総評してみます。
これだけの期間があれば、流石に色々な艱難辛苦を体験できるだろうというわけです。
先ず感じること、ナスダック100=成長というイメージが完全に錯覚に過ぎないことを思い知らされます。
2000年から戻るまで2014年ごろまでかかっています。2010年まで元本を割り込んだままの10年です。
つまり、少なくてもナスダック100を長期保有しようと考えるならこれを辛抱できるメンタリティが求められるわけです。(もちろん私には自信がありません。)
それでは、本題です。
2000年1月から現在までの ① QQQの価格
② 疑似レバナスの価格
③ ②に完全に価格のみ従う投資
5年毎の推移を表にしてみました。
現在までの最終リターンからみてみましょう。
①5.9倍、②8.8倍 そして③26.5倍
桁が違います。これだけでも投資法としては優劣がついている気がするのですが、人によっては間違いなく5倍あるのならそれで十分と言う人もいるかと思います。
怪しげな営業マンではありませんが、「いやいや、中味をよく見て下さい」
①QQQ価格は10年経っても元本割れのままです。
持っていれば必ず上がるから、と言える人はその後の経緯を知っているからです。
アメリカの成長に賭けても現実はそんなに甘くないのです。
②疑似レバナスはもっと悲惨です。
レバレッジの特性ですね、下落にはめっぽう弱いです。5年経っても10年経っても資産は三分の一ぐらいを低迷したままです。
③下落にも耐性があります。
当然ですね、最大20%の下落では諦めて売却しているのですから。
5年経過後、残念ながらマイナスですが24%、それでも他よりましですし、レバレッジを掛けてこの範囲なら許されるのではと思います。
しかも、下落相場では保有していないのですから大分気は楽です。
大事なのは、諦めない根気です。
10年後には、①、②が半分以下であえいでいる中、同じ投資対象で2倍を確保。
そこからは独壇場です。よく言われるレバレッジはやめた方がいい、何故なら儲かったとしても大暴落にあえば-80%以上の下落で奈落の底だから。
基本-20%で売却ですから有り得ません。しかも購入してから少しでも上昇すれば、それにスライドして売却価格も上方修正していくので、ならせば運悪く下落相場に巻き込まれたとしても-10%が平均値かと思います。
20年間の間で売買合計65回ほどです。
単に運が良かったのでしょう、とはならないはずです。
最初の5年は、厳しさも覚悟しなければなりませんが、あとはプラスを飛躍的に殖やしていけると期待しています。
現実のレバナスで船出としました。
さて、どんな結末を迎えるのか、今は楽しみしかありません。